前回の記事ではエンジニア全体に共通するメリットについてお話しました。
エンジニアを目指すべき理由について知りたい方はまずそちらの記事を読むことをおすすめします。
エンジニアといってもインフラ、ネットワーク、クラウドなど、さまざまな種類がありますが、未経験者が最初に選ぶべきは「Webエンジニア」、特に「フロントエンドエンジニア（FE）」だと私は考えています。
今回はなぜWebエンジニア、フロントエンドエンジニアが未経験者にとって最適なのか、その理由を詳しくご紹介いたします。
目次
そもそもWebエンジニアとは？
始めにWebエンジニアとはどういったものなのかを解説いたします。
Webエンジニアとは、主にWebサイトやWebサービスを開発する職種です。
たとえば皆さんが今ご覧になっているこのサイトもWebエンジニアが制作しています。
またWebエンジニアには主にフロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアの2つの役割があります。
フロントエンドエンジニア（FE）とは？
フロントエンドエンジニアとは、Webサイトのユーザーが直接目にする部分を作る職種です。
たとえば文字の色やサイズを装飾したり、画像を表示させるといった、サイトの見た目やレイアウトを担当します。
加えてフォームの入力やボタンのクリックなど、動作が必要な部分の開発も行います。
フロントエンドエンジニアは、主にHTML、CSS、JavaScriptといった技術を使って、ユーザーにとって使いやすいデザインや機能を作り上げます。
バックエンドエンジニア（BE）とは？
バックエンドエンジニアとは、Webサイトの裏側で動くシステムを作る職種です。
ユーザーが直接目にする部分ではなく、データの管理や処理、サーバーとのやり取りを担当します。
たとえばユーザーのログイン情報を保存したり、データベースと連携して正しい情報を表示させたりする仕組みを開発します。
バックエンドエンジニアは、主にサーバーサイド言語（例：PHP、Python、Ruby）やデータベース（例：MySQL、PostgreSQL）を使って、Webサイトが正しく機能するように支えます。
フロントエンドエンジニアをおすすめする理由9選
フロントエンドエンジニアがどういった職種か理解してもらったところで、おすすめする理由をご紹介します。
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JavaScriptが習得しやすい
フロントエンドエンジニアを目指す上で、必須のプログラミング言語がJavaScriptです。
JavaScriptは他の言語と比べてシンプルで直感的な文法を持っており、初学者にも理解しやすいのが特徴です。
環境構築や設定がほとんど不要なためスムーズに学習を進められ挫折するリスクも少なくなっています。 -
開発環境の準備が簡単
開発に必要なのはメモ帳とブラウザだけです。
PCさえあれば特別なソフトをインストールすることなくすぐに開発を始められます。
初めてプログラミングに挑戦する方でも手軽にスタートでき学習をスムーズに進めることが可能です。 -
開発したコードをすぐに確認できる
開発したコードを即座にブラウザ上で確認できるため、学んだことをすぐに試すことができます。
これにより自分のスキルの成長を実感しやすく、モチベーションを保ちながら学習を進めることができます。 -
他人のコードを簡単に確認して学べる
Webサイトを見ていて「このデザインはどうやって作っているんだろう？」と疑問に思ったことはありませんか？
ブラウザの検証ツールを使えば、他人が制作したWebサイトのコードを簡単に確認できます。
どんなclass名が使われているか、どんなCSSが適用されているかなどがすぐにわかり、そのまま模倣して同じデザインや動作を再現することができます。
これにより学習スピードを大幅に向上させることができます。 -
学習手段の豊富さと活発なコミュニティ
JavaScriptは世界中で使われているプログラミング言語のため、書籍やオンライン学習リソースが充実しています。
またコミュニティも活発で困ったときには質問できるサイトも多数あるため、未経験者でも学習しやすい環境が整っています。 -
ユーザーとの距離が近く、やりがいを感じやすい
フロントエンドスキルを持っていれば個人で小規模なWebアプリやサービスを開発し、公開できます。
アイデアを形にする楽しさがありユーザーとの距離が近いため、フィードバックを直接受け取る機会も多く成果を実感しやすいです。
自分が作ったものが人に使われることでやりがいを感じ、さらにモチベーションが高まります。 -
多様なキャリアパス
フロントエンド界の技術は進化が早く、新しいフレームワークやツールを学びながら常にスキルを磨くことができます。
さらにバックエンドスキルを身につけることでフルスタックエンジニアとしてWeb開発全体を担い、より高く評価される人材へとキャリアアップできます。
またロジック構築やデータ操作など、他のプログラミング言語にも共通する基本概念を学ぶため他言語の習得もスムーズに行えます。 -
将来性◎
Webエンジニアにはフロントエンドとバックエンドが存在すると解説しましたが、実はNode.jsを使えばJavaScriptでバックエンドの処理も対応できるためフロントエンドエンジニアだけでWebサービスを開発することが可能になります。
将来的にはフロントエンドスキルを持つエンジニアがWebサービス全体を完結できる可能性があるため、フロントエンドエンジニアには非常に高い将来性があると言えます。 -
高い需要
Web開発が進化する中で、フロントエンドエンジニアのスキルはますます需要が高まっています。
これに伴い求人数も増加しており、特に転職やフリーランスとしての案件獲得においてフロントエンドスキルは非常に有利です。
安定したキャリアパスを築きたい方にもフロントエンドエンジニアはおすすめです。
まとめ
フロントエンドエンジニアをおすすめする理由を紹介してきましたが、目指す理由は多くあります。
特にJavaScriptは習得しやすく、開発環境の準備も簡単です。また開発したものをすぐにブラウザで確認できるためプログラミングの学びが直感的に進められます。
この3つの要素は非常に強力でJavaScriptは初めてのプログラミング言語として最適であり、他言語を学ぶ前のゲートウェイ言語としても優れています。
さらに学習手段が豊富で質問できる環境も整っているため、挫折しにくいのも大きなメリットです。
フロントエンドスキルは需要が非常に高く、将来性も明るいためエンジニアとしてのキャリアを目指す方に強くおすすめします！
